会員サイトは本当に必要なのか。本当に考えるべきことは何でしょうか?
① よくある「行き詰まり」の正体
ご自身で何らかのサービスや講座を運営している。あるいは、これから新しくコミュニティやオンライン講座を立ち上げようと計画している。
そんなとき、周囲からこのような話をよく耳にしませんか?
- 「専用の会員サイトを作ろう」
- 「会員だけの限定コンテンツを提供しよう」
- 「ビジネスをサブスク(月額課金)化しよう」
- 「ファンを囲い込んでコミュニティ化しよう」
すると、「自分のビジネスでも、やっぱり会員サイトを作った方が良いのだろうか……」と思い始めます。
② 「今のままで大丈夫」という思い込み
多くの方はこのように考えがちです。
会員サイトがある = だから価値が高い 会員サイトを作る = だから収益化できる
あるいは、
情報をあえて鍵付き(会員限定)にして隠す = だからそこに価値が生まれる
このようなイメージです。 そのため、「ビジネスが成長して大きくなったら、当然セットで会員サイトを作るものだ」と思い込まれています。
③ 立ち止まって考えてみましょう
しかし、ここで一つ冷静になって考えてみてください。 もし本当に「会員サイトという仕組み」そのものが価値なのだとしたら、なぜ世の中の多くの会員サイトは途中で更新が止まってしまうのでしょうか。
なぜ、たくさんのオンラインサロンが、いつの間にか人が減って寂れてしまうのでしょうか。 お客様にとって本当に価値を生み出しているのは、果たして「会員サイトという場所」そのものなのでしょうか。
④ 知っておきたい「本当の仕組み」
実は、会員サイトは「価値」そのものではありません。「価値を相手に届けるための、単なる仕組み(道具)」です。
システムとして見た場合、会員サイトが持っているのは次のような機能に過ぎません。
- ログイン機能
- ページを見られる人を制限する機能
- 会員リストを管理する機能
- 毎月のクレジットカード決済などを連動させる機能
しかし、会員(利用者)が本当にお金を払って求めているのは、システムではなく次のようなものです。
- 自分が求めている「知識」
- 困ったときの親身な「サポート」
- 仲間との心地よい「交流」
- サービスを通じて自分が「変化」すること
- 望んでいた「成果」が出ること
つまり、みなさんが本当に提供しようとしているものは、会員サイトという「箱」ではないのです。
⑤ ついつい陥りやすい「勘違い」
ここで、つい陥りがちな勘違いがあります。
それは、
会員サイトを作れば ➔ そこに新しい価値が生まれる
と思い込んでしまうことです。
しかし実際には順番が逆です。
すでにお客様にとって魅力的な価値がある ➔ だから会員サイトがうまく機能する
これが本当の姿です。ここを勘違いしてしまうと、箱だけ立派で中身が誰もいないサイトになってしまいます。
⑥ ここに大きなリスクが隠れています
ここで本当にお伝えしたいのは、「会員サイトなんて必要ないからやめましょう」というお話ではありません。 本当に見落とされやすいのは、「会員サイトを立ち上げた瞬間、自分たちが管理しなければいけない仕事がどっさりと増える」という事実です。
例えば、次のような日々の裏方業務(運用対象)が新しく発生します。
- 会員アカウントの新規登録や削除の管理
- 「ログインできない」というお客様へのパスワード再発行対応
- 月額費用の決済エラーや返金などのトラブル管理
- 会員からの日々の問い合わせサポート
- 飽きられないための定期的なコンテンツ更新
- コースに応じた閲覧権限の切り替え管理
つまり、会員サイトを作るということは、ホームページの延長ではなく「新しいサービス(事業)をゼロから一つ立ち上げる」ことと同じくらいの手間がかかるのです。
⑦ 「ここ」を見て判断してみよう
では、私たちは何を基準に考えればよいのでしょうか。
ここで確かめるべきなのは、「会員サイトを構築できる技術や予算があるかどうか」ではありません。
本当に見るべきなのは、「お客様に、継続して提供し続けられる価値(中身)があるかどうか」です。
会員サイトが向いているケース
- 長期間にわたって、ステップアップしていく学習を支援したい
- 定期的に新しい情報や専門知識を配信し続けたい
- 会員同士、または講師と密に繋がるコミュニティを運営したい
- 毎月継続して、手厚い個別サポートを提供したい
必要性をもう一度じっくり考え直してもよいケース
- 1回きりで終わる単発の講座が中心である
- 情報を動画やPDFでバッと渡すだけで、その後の関わりがない
- 今後、新しく中身(コンテンツ)を追加していく具体的な計画がない
- メンバー同士を交流させるコミュニティ運営をする予定がない
重要なのは、システムにどんな機能がついているかではなく、「どんな価値を提供できるか」です。
⑧ ホームページは、今どのようになっていますか?
では、みなさんが本当にお客様に届けたいものは何でしょうか。
- 門外不出の限定コンテンツでしょうか。
- 温かい仲間が集まるコミュニティでしょうか。
- 成果が出るまで寄り添う継続的なサポートでしょうか。
そして、それらは「本当に、専用の会員サイトという複雑な仕組みがなければ提供できないもの」なのでしょうか。 その本当の答えは、どの会員サイトシステム(プラグインや外部サービス)を使おうかと、ツールの紹介ページをいくら比較してみても見えてきません。
⑨ 「ここ」から始めてみませんか?
もし少しでも「会員サイトを作るべきか」と迷っているのであれば、まずは「どのシステムを使って構築しようか」と悩む前に、「自分たちは、お客様に何を継続して提供したいのか」を一度きれいに整理してみてください。
具体的には、次のような一歩から始めてみる方法があります。
- 自分がやりたいことは「学習支援」「コミュニティ」「質問対応」「動画配信」「個別サポート」のどれに当たるかを書き出してみる
- 専用の会員サイトを作らずに、既存の道具(メール、公式LINE、動画共有サイト、非公開のSNSグループなど)で代用できないか考えてみる
- 最初から大きなお金をかけてシステムを作らず、まずは手作業に近い「最小限の仕組み」で試しにスタート(試験運用)してみる
大切なのは、立派な会員サイトを所有すること自体ではありません。「自分たちの提供したい価値を、最も無理なく、確実に届けられる仕組みを自ら選べる状態になること」。そこを明確にすることが、何よりも大切なのです。
この記事に関する、ホームページの「運営構造診断」は、[ホームページ運営構造診断]から実行できます。
19の問に答えると、診断結果が表示されます。
※無料診断レポートは実行後にお問合せからご依頼ください
具体的なご相談は、お問い合わせからどうぞ。