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WordPressをやめても管理不能は解決しない。本当に考えるべきことは何でしょうか?

① よくある「行き詰まり」の正体

日々のWordPress(ワードプレス)の運用に、すっかり疲れてしまってはいませんか?

  • 画面を開くたびに増えている更新通知がストレス
  • セキュリティ面に問題が起きないかいつも不安
  • 導入されているプラグインが何をしているのかよく分からない
  • ちょっとしたことでも、すべて制作会社に聞かないと自分では何もできない

そんな状態が続くと、ついこんな風に考え始めてしまいます。 「いっそのこと、WordPressを使うのをやめてしまえば、もっと楽になるのではないだろうか」


② 「今のままで大丈夫」という思い込み

多くの方はこのようにシンプルに考えがちです。

WordPress = すべての問題の原因 WordPressをやめる = だから悩みが解決する

そして、この悩みを解消するために、

  • 静的(Static)なホームページへ引っ越す
  • ホームページ作成用の外部サービス(SaaS)へ移行する
  • 別の新しい制作会社へ乗り換える

といった具体的な方法を検討し始めます。


③ 立ち止まって考えてみましょう

しかし、ここで一つ冷静になって考えてみてください。 もし本当にWordPressだけが問題の原因なのだとしたら、なぜWordPressの使用をやめて別のシステムに引っ越した企業の間でも、全く同じような悩みが生まれてしまうのでしょうか。

例えば、

  • 社内の誰も、新しいホームページの更新方法が分からない
  • 当時の担当者しか操作方法を知らない
  • 結局、新しい外注先(制作会社)にしか中身が分からない

といったトラブルは、WordPress以外のどんなシステムを使っていても、実はよく起こることなのです。


④ 知っておきたい「本当の仕組み」

実は、「WordPressのせいで困っている」と見えている問題の多くは、システムそのものの問題ではありません。 本当の仕組み(構造)は、もっとシンプルなところにあります。

  • 自分たちで「管理できる状態」➔ だからスムーズに運用できる
  • 自分たちで「管理できない状態」➔ だから運用が行き詰まる

WordPressで起きている悩みは、この「管理できない状態」が表面化している一例に過ぎません。

そのため、管理する仕組みが整っていなければ、

WordPressでも ➔ 管理不能 静的(Static)サイトでも ➔ 管理不能 外部サービス(SaaS)でも ➔ 管理不能

という状態は、どのシステムを選んでも普通に起こり得るのです。


⑤ ついつい陥りやすい「勘違い」

ここで、つい陥りがちな勘違いがあります。

それは、

使うシステムを新しく変えれば ➔ 自然と自分たちで管理できるようになる

と思い込んでしまうことです。

しかし実際には、

自分たちで管理できていない状態 ➔ システムを変更する ➔ やっぱり管理できない状態のまま

という悪循環に陥ってしまうケースが少なくありません。 なぜなら、根本的な問題は「どのシステムを使っているか」ではなく、「自分たちが管理できる仕組み(構造)を作れているかどうか」にあるからです。


⑥ ここに大きなリスクが隠れています

ここで本当にお伝えしたいのは、「別のシステムへ引っ越すことには意味がない」というお話ではありません。現状によっては、移行することが一番の正解(最適解)になる場合ももちろんあります。

しかし、大慌てで移行しようとするときに本当に見落とされやすいのは、「システムを変えても、自分たちが任せきりにしているという構造そのものは残ってしまう」というリスクです。

例えば、このような状態になってはいないでしょうか。

  • WordPress時代:裏側の仕組みは「制作会社しか分からない」
  • SaaSへ移行した後:やっぱり使い方は「制作会社しか分からない」
  • 静的サイトへ移行した後:結局中身は「制作会社しか分からない」

これでは、使っている技術が変わっただけで、ホームページ運営の主導権(コントロール権)は相変わらず自分たちの手元に戻ってきていません。


⑦ 「ここ」を見て判断してみよう

では、私たちは何を基準に考えればよいのでしょうか。

ここで確かめるべきなのは、「いまWordPressを使っているかどうか」ではありません。

本当に見るべきなのは、自分たちのホームページが次のどちらの状態にあるかです。

【管理できている状態】

  • ログイン情報(IDやパスワード)を自社で把握している
  • ドメインやサーバーの契約情報が手元にある
  • 日々の簡単な更新方法を自分たちで知っている
  • 万が一のトラブル(障害)が起きたときの対応ルートが分かる
  • 社内の誰が、外注先が、それぞれ何を管理しているのか明確に説明できる

【管理できていない状態】

  • 誰かにいちいち確認してみないと何も分からない
  • 特定の「あの人」しか中身を知らない
  • 今のホームページの状態を、自分たちの言葉で説明できない

重要なのは、使っている技術の良し悪しではなく、「自分たちがコントロールできているか」という状態なのです。


⑧ ホームページは、今どのようになっていますか?

では、みなさんのホームページはいかがでしょうか。

本当に、WordPressというシステムそのものがすべての問題の原因なのでしょうか。 それとも、ホームページの「管理の仕組み」が自社で見えなくなってしまっていることが不安なのでしょうか。

もし明日、大急ぎでWordPressから別の外部サービス(SaaS)へ引っ越したとして、そのモヤモヤした状態は本当にスッキリと改善するでしょうか。それとも、また同じ状態が続いてしまうのでしょうか。

その答えは、移行先の新しいシステムの機能やパンフレットをいくら見比べてみても見つかりません。


⑨ 「ここ」から始めてみませんか?

もし少しでも気になる部分があれば、まずは「次は何のシステムに引っ越そうか」と悩む前に、「現在の自分たちの管理の仕組みはどうなっているのか」を一度確認してみてください。

具体的には、次のようなポイントをノートに書き出してみる方法があります。

  • ドメインの契約者は誰(どの名義)になっているか
  • サーバーの契約者は誰になっているか
  • ホームページの最高管理者は誰なのか
  • 万が一のためのバックアップデータは、誰がどこに持っているのか
  • 突然のトラブル(障害)が起きたとき、まずは誰が対応するのか

これらを自社で整理してみる。あるいは、現在のホームページの運用構造をプロに客観的に診断してもらう、という選択肢もあります。

大切なのは、大慌てでシステムを別のものに変えることではありません。「自分たちの手で、いつでもしっかりと管理できる状態(土台)を作ること」。そこを整えることが、何よりも大切なのです。


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