管理するとは何か。本当に考えるべきことは何でしょうか?
① よくある「行き詰まり」の正体
ホームページの運営をしていると、次のような言葉をよく耳にしますよね。
- 管理する
- 管理画面
- 管理者
- サイト管理
しかし実際のところ、社内ではこのような状態になってはいませんか?
- ホームページの内容は特に更新していない
- 管理画面へのログインもずっとおこなっていない
- 面倒なことはすべて制作会社に任せきりにしている
それにもかかわらず、「自社のホームページだから、きちんと管理できている」と思い込んでしまっています。
② 「今のままで大丈夫」という思い込み
多くの方はこのように考えがちです。
管理 = 手を動かして作業すること
例えば、
- ページの中身を新しく更新する
- システムの設定を変更する
- 間違っている部分を修正する
- 定期的に管理画面にログインする
こうした実務の作業をこなすこと自体が「管理」だと思われています。
③ 立ち止まって考えてみましょう
しかし、ここで一つ身近な例で考えてみてください。 会社の社長は、社内のすべての経理処理を自分で行っているでしょうか。 病院の院長は、その病院で行われるすべての医療行為を自分で行っているでしょうか。
おそらく、そんなことはありませんよね。実務は別の専門スタッフに任せているはずです。 それでも、彼らは間違いなく会社や病院を「管理」しています。
では、ホームページにおける「管理」とは、本当に自分たちの手で作業をすることなのでしょうか。
④ 知っておきたい「本当の仕組み」
実は、本当の「管理」とは、難しい専門作業をこなすことではありません。 その本質的な仕組み(構造)は、次のようになっています。
- 【作業】:実際に手を動かして「実行する」こと
- 【管理】:全体を「把握する」、どうするか「判断する」、そして結果に「責任を持つ」こと
例えば、ホームページの文章を書き換える「更新作業」は、制作会社が行うかもしれません。 しかし、「そのページを今、本当に更新するかどうか」を決めるのは、運営者であるみなさんです。
このとき、作業スタッフは制作会社ですが、本当に全体を管理しているのは運営者(みなさん)になります。
⑤ ついつい陥りやすい「勘違い」
この段階で生じやすい誤解があります。
それは、
自分たちで作業をしている ➔ だから管理できている
という思い込みです。
しかし実際には、毎日一生懸命ホームページを触って「作業していても、全体は管理できていない」というケースもあります。 逆に、「自分たちでは一切作業をしていなくても、全体を完璧に管理できている」というケースもあるのです。
このように、管理と作業は全くの別物です。
⑥ ここに大きなリスクが隠れています
ここで本当にお伝えしたいのは、「日々の更新作業なんてしなくていい」というお話ではありません。 本当に見落とされがちで恐ろしいのは、「作業を外注(委託)した瞬間に、頭のどこかで『管理』まで相手に丸投げしてしまったと思い込むこと」です。
例えば、
制作会社が全部やってくれている ➔ だから自分たちは何も知らない
という状態になってしまう。 すると、万が一ホームページに重大なトラブルが起きたとき、自社の人間が誰ひとりとして「今、全体がどういう状況なのか」を説明できなくなってしまいます。
⑦ 「ここ」を見て判断してみよう
では、私たちは何を基準に考えればよいのでしょうか。
ここで確かめるべきなのは、「自分たちの手でどれだけたくさんの作業をこなしているか」という量ではありません。
本当に見るべきなのは、次のような質問にしっかりと答えられるかどうかです。
【管理できている状態】
- なぜ今そのようなホームページの仕組みになっているのか、理由を説明できる
- 誰が何の役割を担当しているのかをしっかり把握している
- トラブル(問題発生時)が起きたときの、連絡や復旧の流れが分かっている
- 制作会社との契約内容をきちんと把握している
- 必要に応じて、どうするかを自分たちで判断できる
【管理できていない状態】
- 仕組みや契約の中身がよく分からない
- すべて相手に任せきりにしている
- 制作会社にいちいち確認してみないと何も分からない
- 今どうなっているのか、自分たちの言葉で他人に説明できない
重要なのは、自分たちがこなした作業の量ではなく、「状況をどれだけ把握できているか(把握力)」なのです。
⑧ ホームページは、今どのようになっていますか?
では、みなさんのホームページはいかがでしょうか。
あなた自身、本当に今のホームページを「管理」できているでしょうか。 それとも、ただ出来上がったホームページを「利用しているだけ」の状態なのでしょうか。
また、一体どこまでの情報を把握していれば、自信を持って「管理している」と言えるのでしょうか。 その正しい境界線は、みなさんの事業の規模や目的によってそれぞれ異なります。
⑨ 「ここ」から始めてみませんか?
もし少しでも気になる部分があれば、まずは「何を管理しているつもりになっているか」を一度ノートに書き出して、整理してみてください。
例えば、次のような要素についてチェックしてみる方法です。
- ドメインの契約先
- サーバーの契約先
- メールのアドレスや仕組み
- WordPressなどの管理者情報
- バックアップデータの有無
- 制作会社との現在の契約内容
その上で、それぞれについて「今、自分たちの言葉で他人に説明できるか」を確認していきます。
大切なのは、職人のように全部の作業を自分たちだけでやることではありません。「ホームページの今の状況をしっかりと把握し、自分たちの意志でこれからのことを判断できること」。そこを目指すことが、何よりも大切なのです。
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