選択肢を持つとは何か。本当に考えるべきことは何でしょうか?
① よくある「行き詰まり」の正体
ホームページの運営で何か問題が発生したとします。
すると、ときにはこのような行き詰まった状況になってしまうことがあります。
- 制作会社にすべてを聞くしかない
- 制作会社から「更新するしかない」と言われた
- 「WordPressを使うしかない」と言われた
- 「全面リニューアルするしかない」と言われた
気づけば、自分たちで主体的に選んでいるつもりなのに、実は「提示された一つの方法」しか道が残されていない状態になってはいませんか?
② 「今のままで大丈夫」という思い込み
多くの方はこのように考えがちです。
選択肢 = 目の前に複数の方法があること
例えば、世の中には「WordPress」「静的(Static)サイト」「SaaS(ホームページ作成サービス)」といった種類がある。これらを知っていれば、自分たちには「選ぶための選択肢がある」と思い込んでしまいます。
③ 立ち止まって考えてみましょう
しかし、ここで一つ立ち止まって考えてみてください。 仮に頭の中で「WordPress」「静的サイト」「SaaS」という三つの言葉や方法を知っていたとしても、それぞれの明確な違いが自分たちで分からなければ、本当に選べていると言えるでしょうか。
ただ名前を知っているだけでは、それは本当に選んでいることにはなりませんよね。
④ 知っておきたい「本当の仕組み」
実は、本当の選択肢とは、単に方法の数がたくさんあることではありません。 その本質的な仕組み(構造)は、次のようになっています。
- 【ただ方法があるだけの状態】 「A」「B」「C」という名前を知っている ➔ これだけではまだ選択肢とは言えません
- 【違いを理解している状態】 「〇〇だからAを選ぶ」「〇〇だからBを選ぶ」「〇〇だからCを選ぶ」という理由が分かる ➔ これが本当の選択肢になります
つまり、選択肢を持つということは、「それぞれの違いを理解した上で、自分たちの意志で選べる状態にあること」なのです。
⑤ ついつい陥りやすい「勘違い」
この段階で生じやすい誤解があります。
それは、
制作会社などから複数のプランを提案された ➔ だから自分たちには選択肢がある
という認識です。
しかし実際には、それぞれのプランの違いが自分たちで分からなければ、「実質的には相手の勧められるがままの一択」になってしまいます。 人間は、自分が内容を理解できないものを自ら選ぶことはできないからです。
⑥ ここに大きなリスクが隠れています
ここで本当にお伝えしたいのは、「専門家である制作会社の提案が悪い」というお話ではありません。 本当に見落とされがちで怖いのは、「選択肢がたくさんあるように見えて、実は選べる状態になっていないこと」です。
例えば、制作会社から「ホームページを全面リニューアルしましょう」と言われたとします。 しかし、その裏で、
- 今のまま様子を見る(現状維持)
- 悪いところだけを直す(部分改善)
- 静的サイトに変える(Static化)
- 外部サービスを使う(SaaS化)
といった他の可能性が全く検討されていない。 この場合、世の中にはたくさんの解決策(選択肢)が存在しているのにもかかわらず、自分たちはそれを一切利用できていないことになります。
⑦ 「ここ」を見て判断してみよう
では、私たちは何を基準に考えればよいのでしょうか。
ここで確かめるべきなのは、「提示されたプランの数」ではありません。
本当に見るべきなのは、それぞれの方法を自分たちで「きちんと比較できるかどうか」です。
【選択肢を持っている状態】
- それぞれのメリット(利点)が分かる
- それぞれのデメリット(欠点)が分かる
- かかるコスト(費用や手間)が分かる
- それを選んだとき、自分たちの運営にどんな影響があるか分かる
【選択肢を持っていない状態】
- 相手に勧められたひとつの方法しか中身を知らない
- 他の方法と見比べることが(比較)できない
- なぜそれを選んだのか、判断した理由を自分たちで説明できない
重要なのは、専門的な知識の量そのものではなく、「それぞれの特徴を並べて比べられる状態(比較可能性)にあるかどうか」なのです。
⑧ ホームページは、今どのようになっていますか?
では、みなさんのホームページはいかがでしょうか。
あなた自身、これからの運営について本当に「自分たちの意志で選べる選択肢」を持っているでしょうか。 それとも、たくさんの選択肢があるような気分に見えているだけなのでしょうか。
また、一体どこまでの違いを比べることができれば、「自分たちで納得して選択した」と言えるのでしょうか。 その正しい境界線は、運営する人や会社の状況によってそれぞれ異なります。
⑨ 「ここ」から始めてみませんか?
もし少しでも気になる部分があれば、まずは「次のホームページを何にするか(何を選ぶか)」を決める前に、「自分たちは今、何と何を比較しようとしているのか」をノートに書き出して整理してみてください。
例えば、次のような可能性を一度並べてみる方法です。
- WordPressのまま綺麗に整えて継続する
- 静的(Static)サイトへ移行する
- 外部サービス(SaaS)へ移行する
- 今の不満を解消するために制作会社を変更する
- あえて何もせず、今のまま様子を見る(現状維持)
そして、それぞれについて「なぜそれを選ぶのか」(選ぶメリット)、「なぜそれを選ばないのか」(選ばない理由)を一つずつ整理していきます。
大切なのは、世間一般の「これが絶対に正解だ」という選択肢を探し回ることではありません。 「自分たちのビジネスに合わせて、それぞれの方法を正しく比較できる状態を作ること」。 そこを整理することが、何よりも大切なのです。
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