問題なく動いているので大丈夫だと思う。本当にそうでしょうか?
① よくある「行き詰まり」の正体
ホームページはいつも通り普通に表示されている。 問い合わせもちゃんと届いている。 お客様からトラブルのクレームも来ていない。 Googleなどの検索結果にもしっかり表示されている。
だから、自分のホームページには特に問題はないと思っている。
画面に更新通知は出ているけれど、今すぐやらなければいけない急ぎの用事ではない。バックアップについてもよく分からないけれど、きっと制作会社がうまく対応してくれているはず。
少なくとも、今のところは何も困っていません。
② 「今のままで大丈夫」という思い込み
多くの方はこのように考えます。 「トラブルが起きていないのだから、今のままで大丈夫だ」
これはとても自然な考え方です。 例えば「車」でも、変な音がしなければそのまま乗り続けますよね。「家電」も、壊れずに動いていればそのまま使い続けます。
だからホームページも、問題なく表示されているのであれば「今のままで問題ない」と思うものです。実際、世の中の多くのホームページが、そのように運用されています。
③ 立ち止まって考えてみましょう
しかし、ここで一つ考えてみてください。 今あなたが見ているものは、本当に「ホームページの本当の状態」なのでしょうか。それとも、利用者から見える「表面の姿」だけなのでしょうか。
例えば「飛行機」をイメージしてみてください。 飛行機が空を無事に飛んでいるという事実だけで、その飛行機が「正しく整備されているかどうか」まで分かるでしょうか。
ホームページもまったく同じです。 画面が表示されていることと、その裏側できちんと管理できていることは、別の問題かもしれないのです。
④ 知っておきたい「本当の仕組み」
ここで、とても重要な仕組み(構造)があります。 ホームページの状態には、大きく分けて次の二つがあります。
- 利用状態
- 管理状態
「利用状態」とは、ホームページを訪れる閲覧者から見える状態のことです。 「管理状態」とは、ホームページを運営する側から見える状態のことです。
利用状態の例
- 画面が正しく表示されている
- 問い合わせフォームが使える
- 商品を購入できる
管理状態の例
- 安全にシステムを更新できる
- トラブル時に元通りに復旧できる
- 管理画面の権限をだれが持っているか把握している
- システム同士のつながり(依存関係)を把握している
多くの場合、私たちは「利用状態」ばかりを見てしまいがちです。しかし、ホームページを長く安全に運用していく上で本当に重要なのは、「管理状態」の方なのです。
⑤ ついつい陥りやすい「勘違い」
この段階で生じやすい誤解があります。
それは、
トラブルが起きていない = だから安全だ
と思い込んでしまうことです。
しかし実際には、「問題が起きていない」のではなく、「問題がまだ表面化していないだけ」かもしれません。つまり、目に見える結果(表示されていること)だけを見て、中身の状態を判断してしまっている可能性があるのです。
⑥ ここに大きなリスクが隠れています
ここで本当にお伝えしたいのは、決して不安を煽ることではありません。 大切なのは、「自分たちが見落としているもの(見えていないもの)があるかもしれない」と気づくことです。
例えば、
- 管理画面にログインできる人が誰なのか分からない
- バックアップデータがどこに保存されているのか分からない
- 導入されているプラグインがどんな役割をしているのか分からない
- サーバーの契約者が誰になっているのか分からない
これらは、普段は何のトラブルもない時には問題になりません。しかし、いざ問題が発生した「その瞬間」に、初めて命取りになるほど重要な情報へと変わります。
⑦ 「ここ」を見て判断してみよう
では、私たちは何を基準に判断すればよいのでしょうか。
重要なのは、「いま問題が起きているかどうか」ではありません。
本当に見るべきなのは、「もし問題が起きたときに、自分たちで対応できるかどうか」です。
例えば、
- トラブルが起きたら誰が対応するのか決まっている
- 元通りにするための復旧方法が分かっている
- 管理するための権限をきちんと把握している
- システム同士のつながり(依存関係)を理解している
これらの条件が揃っていれば、そのホームページの「管理状態」はとても良好であると言えます。
⑧ ホームページは、今どのようになっていますか?
では、みなさんのホームページはいかがでしょうか。
「問題なく動いている」というのは事実です。 しかしそれは、ホームページの「利用状態(表面)」を見ているだけかもしれません。
では、「管理状態(裏側)」はどうなっているでしょうか。 そこの部分が分からなければ、本当に今のままで大丈夫なのかどうかを判断することはできないのです。
⑨ 「ここ」から始めてみませんか?
もし少しでも気になる部分があれば、まずは「利用状態(動いているか)」ではなく、「管理状態(コントロールできているか)」を確認することから始めてみてください。
具体的には、次のようなポイントを整理してみる方法があります。
- 安全に更新作業ができるか
- トラブル時にすぐ復旧できるか
- 管理画面の権限を誰が持っているか把握しているか
- サーバーなどの契約情報を把握しているか
これらを自社で整理してみる。あるいは、お付き合いのある制作会社に確認してみる。または、現在の運用の仕組みをプロに診断してもらう、という選択肢もあります。
大切なのは、ホームページが今動いているかどうかではありません。「自分たちがいつでも管理できる状態にあるかどうか」なのです。
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